MARKファミリービジネス研究会

今年4月の女性活躍推進法の改正で、女性活躍に関する行動計画の策定・届出や自社の女性活躍に関する情報公表の義務の対象が社員101名以上の企業にまで拡大されるなど制度改革が進んでいます。
しかし日本は、ジェンダーギャップ指数(世界経済フォーラムが発表する国ごとの男女格差の度合いを示す指標)で156か国中120位と下位にあり、またある調査では女性管理職3割を達成した企業は8.6%にとどまっています。
そこで8月は「女性活躍」にスポットを当てた企画です。第1部の講師は、柿の産地で知られる岐阜で、廃棄処分されていた規格外の柿を活用して、柿酢を醸造する女性起業家の株式会社リバークレスの伊藤由紀社長です。「ハリヨの柿酢」と名付けられたこの柿酢は、純米酢に比べアミノ酸やカリウムが何倍も多く含まれた香り豊かな高級品です。地域資源を活用した循環型地域経済の創出に奮闘する女性経営者から、新事業展開への気づきが得られるものと思います。第2部のビジネスよもやま話は、女性のヘルスケアとキャリアの専門家で女性誌「クロワッサン」元副編集長の越川典子様と、女性活躍を妨げているアンコンシャスバイアス(「思い込み」や「決めつけ」)について考えます。