MARKファミリービジネス研究会

講師はブルックスホールディングスの代表・小川裕子様です。家庭で簡単に楽しめる1杯ずつ個包装になっているドリップバッグコーヒー。この草分け的存在がブルックスです。ブルックスの事業の始まりは、江戸時代の天保年間。穀物取引が祖業ですが、その後2代目が不動産業、4代目がお茶と乾物の小売業、小川社長の父(5代目)がコーヒーの通販と業態を変えてきました。そして6代目の小川社長が取り組んでいるテーマが「未病」。2018年に神奈川県・大井町と三者協定により未病改善施設「未病バレーBIOTOPIA」を開設。健康長寿を目指す事業運営に取り組みながら、未病関連商品の更なる開発事業とその充実に努めている。演題は『ワンジェネレーション、ONEイノベーション~Family Businessにおける業態開発』です。

第2部の「ビジネスよもやま話」は岐阜大学応用生物科学部の准教授山根京子様です。野生植物が栽培植物になる経緯を解き明かす「栽培植物起源学」に興味を抱き、大学卒業後、就職して学費をため、京都大大学院に入って学び直されました。日本固有の野生植物わさびは、いつごろ、どこで、誰がどんな理由で栽培するようになったのか。歴史資料を渉猟し、全国300カ所の現地調査をこなして著した「わさびの日本史」が、第12回辻静雄食文化賞を受賞。