<プログラム>

「衛星データを活用した自然環境解析プラットフォーム」

  株式会社Archeda 代表取締役 津村 洸匡 氏

 衛星データを独自のAIで解析し、森林域における二酸化炭素吸収量の推定や森林資源情報(面積/樹高/AGB等)のデータをクラウド上で集約・モニタリングできるサービス「Green Insight」を開発しています。共同研究や実証実験パートナーとして、森林を所有する企業様(家具メーカー、商社、農林業等)、自治体の森林管理部門様、カーボンクレジットに関心のある企業様、CO2排出に悩む企業様(製造業)、世界中のサプライチェーン周辺の自然環境・生物多様性をモニタリングしたい企業様等のほか、投資家の方々との繋がりを期待しています。

●「小型宇宙機を用いた宇宙利用と技術実証機会について」

  名城大学 理工学部交通機械工学科 准教授 宮田 喜久子 氏

 昨今、小型宇宙機は新たな宇宙利用開拓ツールをして注目をあびており、その小型宇宙機の概要と現状を紹介します。特に、来年度技術実証を予定している、相変化蓄熱材を用いたバッテリ温度安定化システムを有する小型宇宙機プロジェクト計画について紹介します。共同研究や実証実験のパートナーとして、温度管理システムの小型・軽量化に興味がある企業様,電子基板などを取り扱う企業様,その他宇宙利用や技術実証全般に興味がある企業様等との繋がりを期待しています。

●「宇宙線ミューオンイメージングによる地下構造探査」

  名古屋大学 大学院理学研究科 理学専攻 物理学第二 准教授 森島 邦博 氏

 宇宙線ミューオンが持つ極めて高い物質透過力を利用して、X線レントゲン撮影のように原子炉、ピラミッド、火山などを可視化することが出来ます。原子炉は炉心溶融の可視化に成功し、ピラミッドの探査では内部に未知の空洞を発見するなどの成果を挙げました。近年では、従来の地上構造物から地下構造を可視化する研究も進めており、ナポリの地下遺跡の探査では、地上構造物の下に位置する未知の埋葬室を発見しました。このような技術は、陥没事故の原因となる地下空洞や地下埋設物、埋設管を把握する技術に繋がると考えます。また、さらに深くまで探査範囲を広げることで地下資源探査への応用も可能であると考えています。共同研究や実証実験のパートナーとして、空洞調査や地質調査、インフラ点検、プラント(メンテナンス)を持つ企業様や自治体様等との繋がりを期待しています。

●「宇宙産業エコシステム参入とそれを取り巻く環境について」

  一般社団法人SPACETIDE AXELA/S-Booster Team 富永 憲亮 氏

 宇宙産業エコシステムを推進するSPACETIDEの活動紹介や、事務局サポートで関与している内閣府主催宇宙ビジネスアイデアコンテストS-Boosterの最終選抜会にむけた状況のご紹介、弊社が行うスタートアップシードのアクセレラレーション事業「AXELA」などを中心に、宇宙産業への参入やサポートについて皆様にお届けします。
 宇宙産業への参入や、宇宙産業の推進、また宇宙アセットを活用したリスキリングなど、幅広く、宇宙利用に関心のある方々との繋がりを期待しています。

  ANAホールディングス株式会社 グループ経営戦略室事業推進部宇宙事業チーム
アシスタントマネジャー 宮下 陽輔 氏

 ANAグループは、2018年1月よりグループ横断型プロジェクトで宇宙事業の検討をスタート。2021年4月にはANAホールディングスに宇宙事業チームを設立し、本格的に宇宙事業に取り組んできました。非宇宙系企業であるANAグループがなぜ宇宙事業に取り組むのか、その実際をご紹介します。
 活動の幅を広げたい宇宙スタートアップ様、宇宙事業に参入したい技術シーズをお持ちの企業様など、ANAグループ各社(航空、旅行、商社、その他事業)との連携により事業をスピートアップさせる取り組みができればと考えております。