7月のテーマは『「仕方がない」と諦めない』
第1部の講師は久遠チョコレート代表の夏目浩次様です。障がい者の雇用問題に関心をもった夏目氏は、障がい者3人を雇用して豊橋市でパン屋「ラ・パルカ」を開業。しかし現実は厳しく、赤字続きでした。転機は2012年に著名なチョコレート職人との出会い。パンと違って、チョコは一度失敗しても再び溶かしたり刻んだりすれば商品になる。障がい者の仕事にピッタリだと確信し、独自ブランド「久遠チョコレート」を立ち上げます。高品質の材料を使った商品は百貨店の催事にも招かれるようになり、今や直営店で働く障がい者の月収は16万円超え、年商は18億円に達しています。働く人にやさしいチョコレート作りから経営を考えます。
今回は対談形式による講演。聞き手は林ともみ様です。
社会問題といわれる格差の拡大は、教育や雇用機会の不平等などの問題へとつながり、社会全体の成長にも悪影響を及ぼします。その特徴は周りから見えづらいこと。大人が担うような家事や家族の世話、介護をしている18歳未満の子どものことをヤングケアラーと言いますが、第2部は日本福祉大学の野尻紀恵教授を講師に、ヤングケアラーの問題を通して、社会に対して声をあげられない人々への理解を深めます。