9月のテーマは「顧客の心を掴む」です。
第1部の講師は竹島水族館の小林龍二館長です。「ショボい」と言われ続け、約20年前には閉館の危機もあった水族館の復活劇です。客足が低迷していた蒲郡市の竹島水族館でしたが、ユーモアたっぷりの手書きの解説の展示、深海魚が揚がる立地を生かして、「客が楽しめる」を軸に、アイデアを凝らした企画や展示で来館者が急増。この立役者が小林館長です。
来館者の増加を受けて、昨年10月には開館以来初の増築で新棟がオープン。人気の観光スポットとして、多くのメディアで取り上げられています。
講演では、水族館復活の背景は何か、ターニングポイントは何だったのか。新棟オープンで、勢いに乗る小林館長に、お金をかけず、アイデアで改革を成し遂げた秘密を聴きます。
第2部のビジネスよもやま話は、名城大学の中川宏道教授による『買い物にひそむ心理学』です。心理学の手法で顧客の消費行動を分析するマーケティングでは、人間はそれほど合理的ではなく、しばしば非合理的な経済活動を行うことが知られています。つまり製品の品質や価格に合理的な優位性があっても、全ての人がその製品やサービスを選ぶとは限らないということです。講演では消費者心理の側面から業績向上策のヒントを学びます。