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2024.07.05
[レポート]哲学の夕べ×次世代経営のための異業種交流会「前提を疑う」(2024/06/21)
中部圏の未来、自社や個人の働き方・在り方について、創造的に考えるためのマインドセットをめざし、今回は「哲学の夕べ」と「次世代経営のための異業種交流会」の合同会として、哲学対話を通して改めて深く考え、語り合い、思い込みからの脱却や思考を拡げる実践をしました。
【第一部】哲学講話「前提を疑うとは~哲学対話について」
豊田工業大学 教授/次世代文明センター長 江口 建 氏
2023年度も数カ月ごとに対話・座談会を続けてきた「哲学」と「次世代経営」二つのコミュニティ。
各コミュニティのめざすものとしてはそれぞれ以下の二点がありました。
◆哲学コミュニティの目指すもの
・年度初回に哲学対話の原点に立ち返る
・哲学対話初心者との交流を通して自分を客観的に見直し、ファシリテートの模擬体験をする
◆次世代経営コミュニティがめざすもの
・社会生活への適応や仕事の目的達成のため、日頃無意識に抑圧している思考や感覚を解放する
・問いを立てる力をつけ習慣化にむけ、哲学対話を実践しながらマインドセットする
講話では対話の実践にあたり、必要な心構えやルールについて、ガレージにおける哲学分野のプログラムで人気の江口先生に、実例を交えてわかりやすくお話いただきました。
参加者の方からは「いつもの自分の話し方とは真逆です」「聞いただけで目からウロコでした」という声があがりました。
【第二部】座談会(哲学対話の実践)90分
2023年度の次世代経営のための異業種交流会で、共通の課題として挙げられた「企業体質」「人財育成」「新規事業」「組織変革」の4テーマから各チームで入口のテーマを選び、対話を開始しました。
哲学対話では、いつのまにか別の話題に移るのも自由で、必ずしも結論を出さなくてよい語り合いの場です。参加者はいろいろな意見を聴き、自分の中に視点・観点を増やし「前提を疑う」ことを心がけながら対話に臨みました。
【第三部】グループ発表+フィードバック 60分
グループ毎の発表は、円になり、江口先生やモデレーター(一般社団法人中部圏イノベーション推進機構事務局長 田中)そして参加者同士の問いにより、さらなる深堀りや、新たな観点につなげました。
参加者の方からは「哲学対話がどのようなものか実感できた」「使える手法」「おもしろい」「中部圏産業界の課題解決に、何らかコントリビュートできるかも」といった声をいただきました。
次回、次世代経営のための異業種交流会は8/9(金)に「クルマのない世界を考えるワーク」を、哲学の夕べは9/19(木)に開催します。
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