NEWS
2022.03.09
[レポート] Z世代座談会 (2022/2/16)
次代の中心を担うZ世代の生活や考え方を知ることで、産業の更なる発展や新規産業創出に向けたヒントを得るために、Z世代4名を招き、「Z世代と暮らし」や「Z世代と身の回りのデジタル」、「Z世代とSDGsの関心」について座談会を開催した。ガレージのスタッフ等も参加し活発な意見交換を行った。
◇イベント要旨
1. Z世代と暮らし
消費やコロナ禍の生活について話を伺った。消費については、カフェ、美容、ファッションなどいわゆる「インスタ映え」ときいて思い浮かぶようなものが多かったが、その一方で「デパートで年一回あるイベント」や「楽器など高価なもの」にまとめて消費するという意見も上がっていた。クレジットカードやECの普及などにより消費のハードルが低くなっていることが背景にあるかもしれないと感じた。
2. Z世代と身の回りのデジタル
使っているアプリやハード、また今後の技術発展に対する考え方について伺った。使っているアプリに関してはslack・tiktok・Excel…など様々なアプリを場合に応じて使い分けているという意見が多かった。またハードについてもスマホだけでなくタブレットやノートパソコン、ニンテンドースイッチなどを使用しておりどれかに依存しているというよりも使い分けているという声が多かった。「多様化」が進む現代。そんな現代に適応して暮らすZ世代は、場合や接する人に応じてツールの使い分けをする習慣が身についているのではないかと感じた。
3. Z世代とSDGsの関心
SDGsにどれだけ関心があるのか、またそれに関して取り組みを行っているかなどについて話を伺った。飢餓やジェンダーに対する関心が高いという声が多い中、イノベーションやエネルギーについても関心があるという声も上がった。イノベーションやエネルギーに関心を持ったきっかけについて尋ねると大学での専攻や講義で取り扱ったことから関心が高まったとの返答が得られた。
参加したガレージスタッフからは「使うツールが違うだけで考え方は似ている」という声や「大人しく、強い主張をもたない子が多い。もっと主張してもいいのに。」というような声があがった。
総じて、Z世代は情報アクセスが容易になったことから自分の知りたい情報を得ているという印象を受けた。その背景には新聞や辞書、テレビなど様々な情報が纏まった媒体ではなく、ネット記事や情報が細分化されたコンテンツに触れる機会の多さがあると感じる。物事がうまくいっている時はいいが、そうではなくなったときは情報に偏りが大きいこのやり方は深刻な問題となりうる。
デジタルや多様性に適応する能力を持つZ世代の生活や考え方を参考とし、今後どのような方向性で産業の更なる発展や新規産業創出に向けて取り組めばよいのか模索していきたい。
この記事をシェア