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2023.03.31

[レポート]株式会社トライエッティング 代表取締役社長 長江さんと話そう!(2023/03/13)

「 株式会社トライエッティング 代表取締役社長 長江さんと話そう!」を開催しました。

◇開催内容

ナゴヤ イノベーターズ ガレージでは、名古屋大学大学院教授の安田孝美氏がプロデュースする先輩イノベーターとの交流イベントを開催している。第4回目の今回は、 株式会社トライエッティング 代表取締役社長 長江 祐樹氏を講師に迎え「本当にキラキラ?学生起業~理想と現実の間で~」と題する講演および座談会を開催した。

現在はAIによる予測でリソースを最適化するサービスを提供する会社を営んでいる長江氏であるが、学部生時代は物理工学科で半導体の研究をしていた。長江氏は幼いころに親しい人を病気で亡くしており、予兆に気が付けなかったことを悔いていた。そのため、半導体分野の研究を活かし、24時間365日バイタルを計測して病気の予測をする技術の実現を目指していた。

そんな時、彼の参加した大学院のプログラムで異分野である機械学習をはじめとするデータ処理技術を習得する機会を得たことで、彼の夢は現実味を帯びた。半導体という専門分野で培ってきた技術と、新たにプログラムで得た機械学習の技術と、幼い頃からの思いが、病気の予測をするためのセンサー用半導体材料をAIを用いて開発しようというテーマに繋がった。これらは全て現在提供するサービスの基盤となっている。

しかし、AI技術を用いて効率化を図っても、恒常的なバイタル計測と予測の技術をアカデミアの世界で研究するというのはとても難しいという事がわかった。

「起業するしかない!と思いました。自分がかけてきた時間ややりたい事を考えたら、起業という道を選ばざるを得なかった」

長江氏は笑顔で語る。

労働生産性が低いと言われる日本では、業務量の増加や労働者人口の減少に伴い、今後必要な労働時間が単純計算で一日あたり24時間を超過してしまう。また、超高齢化も進んでおり、2035年付近で社会福祉・社会保険制度が崩壊するおそれがある。

長江氏の現在の夢は、サプライチェーンの自動化などを通して、少子高齢化による「労働力の確保」また生産性を改善することによる「企業の売上・利益向上と国全体の税収の底上げ」だ。長江氏は幼いころからの夢と、新たな夢に向かって、これからもAIを用いた業務効率化のサービスを幅広く展開していく。


 

参加者からは「大学院でのこれからの過ごし方」や「博士課程進学のメリット」についての質問が多く飛び、つい時間も延長戦に。長江氏は自らマイクを持って、参加者と交流を行った。

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