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2023.04.12

[レポート] 大人の学びなおし第4クール 特別回「哲学の夕べ」(2023/3/17)

大人の学びなおし第4クールの第2回講義より、豊田工業大学の江口 建 教授にお付き合いいただき、哲学対話の実践編として特別回「哲学の夕べ」を開催した。

◇要旨
昨今、リカレントやリスキリング、生涯学習といった言葉を耳にする機会が増えたが、そもそも学びなおしとは何か、学びなおしの目標は何か―こういった疑問を深く考え抜く機会が無いまま、言葉だけが独り歩きすることも多い。そこで今回は、「学びなおしは必要か?」というテーマで、学ぶことの意義、学ぶことと働くことの関係等について語り合う場を設けた。

そこで見えてきたのは、学びなおしには、「会社や国が経済回復や転職のために推奨する個々のスキルアップ」、「人生や人間性を豊かにするための教養・趣味」の2種類があるということだった。前者は、「必要に迫られて」やるものであり、場合によっては「苦痛」と結びつくこともある。しばしば成果(アウトプット)を出すことを求められる。
後者は、それをやることが自分にとっての「喜び」につながるものであり、それが動機になっている。必ずしも成果と結びつかなくてもよい。

この2種類の学びのうち、イノベーションや経済成長につながる「学び(なおし)」は、どちらなのか?あるいは両方なのか。私たちが今のうちに本当にやっておくべき学び(なおし)とは何か。
引き続き、イノベーションをもたらす「学びなおし」のあり方について考えていきたい。

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