REPORT

2025.02.15
【レポート】Innovators Dojo~事業会社の新規事業創出及び実行に向けた3か月間のメンター伴走支援プログラム~
■概要
本プログラムは、理論・座学に加えて「行動からのフィードバック」と「個別サポートメンタリング」を通じて、事業会社の新事業創出を支援するプログラムです。プログラム参加者は「行動する」、支援するメンターは「個別に必要なサポートを行う」ことで机上のプランにとどまらず、実際に事業を立ち上げ、展開していきます。
今回は、企業から8チーム、学生1チームの計26名が参加されました!
そのなかで、3チームの方々にプログラム終了後の感想など、インタビューを行いました。
中部電力株式会社:高齢者疾患リスクの早期発見、予防、共生支援サービス
〇プログラムを通して
プログラムを通して、主に事業の方向性を見極める力や、柔軟に対応する力を高めることができました。メンターの方々からの助言は非常にありがたく、事業の方向性が正しいのかどうかを考えさせられる貴重な機会となりました。特に、事業を進める中で「ピボットする速さ」や、「ダメなものを早急に切り替えることの重要性」を教えてもらい、そのスピード感を学ぶことができました。多角的な目線を取り入れることができ、事業の進め方に対する新たな視点を得られたことも大きな収穫です。
〇講師の方から学んだこと
事業を進める際には自分の成し遂げたい「Will」よりも自社の方向性に沿ったアプローチを取ることが大切だと学びました。また、会社のためになる事業創出が求められていることを再認識し、その意識を持って進めていく必要があると感じました。
〇今後の展望は?
今の事業案にさらに付加価値をつけていくことを目指し、自治体や民間企業など、様々なステークホルダーを巻き込みながらビジネス展開を行い、浸透させていくことを考えています。
株式会社豊田自動織機:(テーマ非公開)
〇プログラムを通して
プログラムを通して学んだことは、企業内で新事業を立ち上げる際に、どのようなポイントを意識すべきかという点です。アイデアベースで進めるのではなく、自社の強みを活かせるテーマ設定が大切だと改めて実感しました。市場を分析し、自社が競争優位性を持てる領域を見極めるとともに、初期段階からスケールの大きな事業構想を立てることの重要性も学びました。
〇講師の方から学んだこと
新しい事業を立ち上げる際、「これが正解だ」という決まった方法は存在しない、ということです。方法論は一つではなく、テーマや状況に応じて適切なアプローチを選択する必要があると教わりました。また、顧客に寄り添う「マーケットイン」のアプローチだけでなく、自社から新しい価値を発信する「プロダクトアウト」の視点も重要です。適切な問いを設定し、市場で本当に求められる価値を深く考えることが成功への道だという考え方を学びました。
〇今後の展望は?
今後は、業界や市場、顧客が抱える課題の仮説検証のために、顧客へのインタビューを継続して実施します。また、アーリーアダプター(新しい商品やサービスを早い時期に購入する人々)を獲得し、フィードバックを活かしながら製品やサービスを磨き上げ、新事業創出を進めていく予定です。
イビデン株式会社:効率と扱いやすさを兼ね備えた水素貯蔵システム-イビデンが描く水素の未来-
〇プログラムを通して
テーマの重要性を学びました。そして市場の捉え方について深く理解することができ、これまで会社では得られなかった知見や考え方、意見をいただけたことが大いに役立ちそうです。また、会社の進め方とは異なる方法を知ることができ、視野が広がりました。一方で、事業の展開の手法が困難であることを実感し、その課題にどう向き合っていくかを考えさせられました。
〇講師の方から学んだこと
新規事業を進めるための一連の流れを知ることができ、事業の立ち上げに関するプロセスの重要性を学びました。特に、会社の特性を活かせているかどうかを見極めることが必要だと実感しました。また、事業を進めるうえでの取捨選択のポイントを知り、判断基準を得ることができた点が参考になりました。これまで製造、技術に拘っていた自社にとって、今回挑戦しているインフラ事業においては、どれだけステークホルダーを巻き込めるかが成功の鍵であることを理解しました。
〇今後の展望は?
事業の実現性があるかを見極め、それが見えるようであれば、今後の方向性を描いていく予定です。また、他の企業との協業の重要性も認識しており、いかに協力していくかを考えています。さらに、社内での浸透も必要であり、社員への教育を通じて、他のメンバーにもその知識や意識を広げていくことから取り組んでいきたいと思います。
代表者を始めとした、参加者の皆様より多くの知識と経験を得られたとお声を頂いております。
頂いたお声を基に、今後もプログラムにさらに磨きをかけていきます!
参加者の皆様、講師・メンターの皆様、大変ありがとうございました。
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