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2020.07.25

[レポート] 第8回大人の学びなおし (2020/07/21)

名古屋大学大学院 情報学研究科 久木田准教授を講師に迎え、「ICTによるコミュニケーションの変容」をテーマにご講演いただいた。本講演もコロナ対策のうえ、通常開催した。また、来場が難しい方のためにウェブでも講演を視聴できるようにして開催された。(主催:一般社団法人中部圏イノベーション推進機構)

◇講演要旨
コンピュータとインターネットの発展と普及は、個人が容易に多種多様かつ大量の情報を手に入れることを可能にしただけでなく、あらゆる人間が自ら情報を発信することを可能にした。またスマートフォンやソーシャルメディアは多くの人たちとどんなときでも「つながり」を持つことを可能にした。近年のビッグデータや人工知能の発展はこういったコミュニケーションの変化の過程をさらに急速かつ劇的に変化させるだろう。
現在、私たちは大きな「コミュニケーション革命」の真っただ中にいると言っても良い。コミュニケーションは人類の文明と文化の発展にとって大きな重要性を持ってきた。現在のコミュニケーション革命は、コミュニケーションの利点をさらに高め、イノベーションや科学技術の発展をさらに促進させる可能性がある。しかしながらそこには懸念もある。例えばICTは虚偽の情報を拡散し社会の分断をもたらしたり、面と向かった密接なコミュニケーションの機会を減少させたりする可能性がある。
本講演ではICTによるコミュニケーションの変化がこの先、どこへ向かっていくのか、それはどのような社会的影響、倫理的含意を持つかを考えた。またその際に、そもそもコミュニケーションとはいかなるものであり、それは人間にとってどのような価値や意味を持っているのかを掘り下げた。そして現在の新型コロナウィルスの流行がコミュニケーションに与える影響についても考察を行った。

◇参加者の声
・コミュニケーションについて原点に戻り考える機会となった。
・オンラインになりコミュニケーションが変わってきたので、今後の考え方を纏めて頂き、有難う御座いました。

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