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2021.10.05
[レポート] CENT Pitch#11(2021/09/01)
中部圏オープンイノベーションピッチ『Cent Pitch』 #11を 開催しました。
CENT Pitch(Central Japan Open Innovation Pitch)は、中部圏のオープンイノベーションおよびスタートアップ・エコシステムの形成を目的としたピッチイベントです。名古屋大学オープンイノベーション拠点(OICX)とナゴヤ イノベーターズ ガレージが主催し、毎月開催しています。
今回は3社の企業がご登壇されました。
1.STARTUP PITCH
登壇者および各社のアピールポイントは以下のとおりです。
株式会社アダコテック
アダコテックは、製造業に向けた異常検知のAIソフトウェアをご提供します。モノづくりの現場では、検査・検品や、生産設備のモニタリングなど、品質保証に関わる様々なプロセスが人間の五感によって行われています。これまでは匠の技に支えられてきましたが、近年では技能伝承や人手不足が大きな課題になっています。このような課題を解決すべく、アダコテックは産業技術総合研究所の特許技術を用いて、独自のAIを開発しました。検査・検品のプロセスを自動化することで、モノづくりの進化と革新を支えることをミッションにしています。
AIベンチャーであるアダコテックさんは、国の研究機関である産総研の特許技術をコアに、ものづくり現場の課題解決をしています。正常データのみを学習することで一般的な深層学習よりも低コストで、高精度の高いAIを提供可能にしています。また、高度な処理を有するコンピューターがなくとも動かすことができるといった利点を持っています。コメンテーターからは、ものづくりにおける課題や現状を現地・現物・現認でとらえられている点が好評で、センサ技術の活かした汎用性の高い事業であると期待のコメントが寄せられました。
青山大岳
既存のレーザー保護めがねは特定の波長にしか対応できません。この課題を解決するため、様々な波長のレーザー光に対応し、視界の色彩が変化しないレーザー保護めがねを開発しています。レーザーによる事故防止と使用者の視野確保が可能になります。
VR技術を使った最強のレーザー保護メガネについて語っていただきました。名古屋大学の博士学生の3名のチームで、大学研究室で経験したレーザー光はレーザーがどこにいるかわからないという問題点をVR技術で解決しています。コメンテーターからはエンターテイメント分野での価値創出の可能性、技術のニーズがあるので、まずは小さい価値の作りこみから拡大するための具体的なアドバイス、プロトタイプを使ってユーザーの声を集めてから、価格設定を行っていくといったコメントなどの声が寄せられました。
私たちは「もっと、自然と寄り添う」をビジョンに掲げ、農・食の領域で新たなサービスを生み出すスタートアップです。本拠を置く愛知県は、大都市の名古屋市を擁する一方、農業生産全国トップクラスの農業県でもあります。都市と農業地帯がせめぎあうこの地で、アイデアとテクノロジーを駆使して、食の新しいありかた、持続可能なライフスタイルを実現するサービスを提供していきます。
家庭菜園・ガーデニングプラットフォームを創造しています。「みんな、家庭菜園をしよう」というメッセージから、食糧生産の変革の強い意志を感じます。登壇者の畠山さんが開発されたSNS病害虫のAI診断ができるアプリが大変興味を引くもので、早速その場でダウンロードするコメンテーターやピッチイベント参加者もいました。コメンテーターからは家庭菜園をしようと決めている人以外にも、新たに家庭菜園を始めたくなるような作りにする案、テクノロジーとの融合で栽培がもっとワクワクするアドバイスなど事業発展に関するコメントが多く寄せられました。
✳お招きしたコメンテーターは以下の5名。
ナゴヤイノベーターズ ガレージのメンターをはじめとしたコメンテーターから、質問やアドバイスの時間を設け、今後の企業活動の参考にしていただきました。
岩木勇一郎様 株式会社 スピード 代表取締役社長
佐藤公治様 富士通株式会社 ジャパン・グローバルゲートウェイ
中村真一郎様 デンソーインターナショナルアメリカ Senior Vice President
牧野隆弘様 株式会社 ミライプロジェクト 代表取締役
2.TALK LIVE
イベントの後半はTALK LIVEと題し、名古屋大学の田中教授とピッチを行った3名が登壇してパネルディスカッションを実施しました。視聴者の方には、興味のあったスタートアップに対し、オンラインフォームでコンタクトも取っていただきました。
◇次回のご案内
日時:2021年10月6日(水)
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