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2021.12.09
[レポート] 大人の学びなおし第3クール 第2回講義 (2021/11/24)
大人の学びなおし第3クールの第2回講義は、愛知県立芸術大学 美術学部 白河 宗利 准教授を講師に迎え、「時代を変革したアーティスト達~エポックメイキング的な作品の価値とは?~」(領域:芸術-絵画-)をテーマとして講演いただいた。
◇講演要旨
「美術」というメディアは、そのほとんどが観る人の視覚を通じて伝える「表現」である。そして、その多くが「言語」というコミュニケーションツールを使用しない「作品」として成り立っている。
観る人は、美術館やギャラリーに直接足を運び、作品の正面に立つことによって、その作品が表現していることを感じる。しかし、作品を直接観た人の視覚に頼るため、個人的な感想を生み出し、言語を使用しないことが作品の難解さを生み出す。
これまで、美術作品は、「写実絵画→近代→現代美術」に移行する過程で、価値観が変化し続けている。作品を作る技術を高めるというよりも、画家たちは、「絵画にしかできない表現」や「独自の表現」を追い求め、理屈では計り知れない、視覚から右脳へ伝わって感じるモノこそ、美術作品の価値であり魅力となる。
今回の講義では、古典絵画に分類される画家たちが目に見える3次元の世界をいかにして2次元の絵画として表現していったのか?を皮切りに、その後の近代、現代美術に分類されるアーティスト達の革新性や意味についても解説。
美術作品は、スマホのように人々の生活を便利するモノではない。しかし、時代を変革してきたアーティスト達の作品は、多くの人々の心を魅了し、その純粋さの中にモノづくりの本質が秘められている。古典絵画から現代美術まで「その作家が生きた時代に変革をもたらした表現」の作品画像を見ながら「時代を変革したアーティスト達の作品の価値」を読み解いた。
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