\「学び」と「イノベーション」について語り合う哲学対話サロン第5回/
普段、モヤモヤしていながら、なかなか言葉にならないこと、同僚や知人に尋ねても、冴えた意見が返ってこないこと、本や記事を調べても、どこにも明瞭な答えが載っていないこと・・・などなどを、言葉にしてみんなで語り・掘り合ってみませんか?
複雑に問題が絡み合う現代社会で前に進み続けるには、自ら問題について問いを立て、考え抜き、実行し、また問いを立て、の繰り返しが必要になります。
意見を闘わせるディスカッションは経験していても、問いを立て合うダイアログには多くの日本人が慣れていないといいます。
「イノベーション」をテーマに、「発問」(課題発見)➡「深堀り」の力を皆さんと共に哲学対話を通して鍛えていきたいと思います✨
過去回に参加していなくても全く問題ありません。ご興味ある方はぜひご参加ください。
※なお今回、江口先生は他用につき、間に合えば行きますとのご連絡をいただいております。自習回と思ってやってみましょう。
■テーマ①:「面接の意味」や「理系・文系で分ける意味」といった切り口から採用について考える
先回の対話では、挑戦できる・多様性のある組織づくりや、意思決定に必要なもの、意味のある仕事とは何かという3つのテーマについて話し合ったところ、いずれも人事(採用や評価など)のやり方について言及する結果となりました。そこで今回は、組織づくりのスタートでもある採用について、問いを立ててみたいと思います。
■テーマ②:「意味のあるもの」と「役に立つもの」の違いを考える
こちらは先日の「大人の学びなおし」特別回から引っ張ってみました。
事例やその理由など、皆さんとブレインストーミングから入ってみたいと思います。
■テーマ③:大人の学びなおし/リベラル・アーツについて考える
こちらは「大人の学びなおし」に参加した方になりますが、
感想、考えたこと、気づいたことなどを共有し、深堀してみたいと思います。
■会の流れ
時間 | 内容 |
18:30~18:40 | 哲学対話の心得復習 |
18:40~19:30 | 少人数グループに分散して対話 |
19:30~20:15 | 各グループで話し合った内容を共有&全体で対話 |
20:15~20:30 | 振り返り、中締め |
20:30~ | 自由解散 |
■対話のルール
1.ホンネで話しましょう。
2.互いの発言を尊重しましょう。
3.対等の立場で話しましょう。
4.「発問」を心掛けてみましょう。
■第1回開催の背景 レポートはこちら
昨今、リカレント(recurrent)やリスキリング(reskilling)、生涯学習といった言葉を耳にする機会が増えたような気がします。でも、そもそも学びなおしって、なんだろう? どうして大人になってからも学びなおしが必要なの? それって本当に必要なの? 昔は必要なかったの? なんのために学びなおすの? 学びなおすことで、私たちは何を目指しているの? 学びなおしの究極の目標は?——こういった疑問を深く考え抜く機会がないまま、言葉だけが独り歩きすることも多いのではないでしょうか。
そこで、学びなおすことの意義や、そもそも「学び」とは何なのか、何のために学ぶのか、学ぶことと働くことの関係などについて、じっくりと語り合ってみる場を設けてみました。
この日の対話が、産業人としてのマインド醸成や、受講者同士の交流促進のきっかけとなり、ひいては地域の発展や経済成長につながればと願う次第です。
■第2回開催 レポートはこちら
第1回で「学び」とは何かを語り合って見えてきたのは、学びなおしには、「会社や国が経済回復や転職のために推奨する個々のスキルアップ」、「人生や人間性を豊かにするための教養・趣味」の2種類があるということでした。
前者は、「必要に迫られて」やるものであり、場合によっては「苦痛」と結びつくこともある。しばしば成果(アウトプット)を出すことを求められる。後者は、それをやることが自分にとっての「喜び」につながるものであり、それが動機になっている。必ずしも成果と結びつかなくてもよい。この2種類の学びのうち、イノベーションや経済成長につながる「学び(なおし)」は、どちらなのか。あるいは両方なのか。私たちが今のうちに本当にやっておくべき学び(なおし)とは何か。引き続き、「学びなおし」のあり方について考えます。
■第3回開催 レポートはこちら
第2回では、2種類の学びのうち、イノベーションや経済成長につながる「学び(なおし)」はどちらなのかを考えるに当たり、まず「イノベーション」とはどのようなものかを考える必要がありました。「イノベーション」は、今の延長線上のみでなく、新しい外からの情報が融合し、生み出される革新的なものであり、イノベーションには、素地となるこれまでの学び+新たな視野外の学び+実行力がなければならない。この実行力を引き出す危機感を得るためには、世界を知り、学ばなければならない。そして何を学ぶべきかを考える上で、やはりAIの発達は欠かせない話題でした。AIの出現、時代の変化により、人が学ぶべき事柄、人の存在意義にも変化があるのでしょうか。AIと人間、そして別途参加者から要望のあった多様性の役割という視点から、「イノベーション」について考えます。
■第4回開催 レポートはこちら
第3回では、「イノベーション」とは何かを、AIと人間、多様性という視点から語り合ったところ、「失敗=(挑戦?)」できない組織風土に対する問題意識について辿り着きました。
平均的で最適解を出すAIにはイノベーションは起こしえないと考える一方、高度成長期からの長年の積み重ねで同一・大量の作業を効率的に行うための「同質な人材生産」を日本企業が得意とするようになり、多様性を苦手としてしまっているのではないか。なぜ、上手に「失敗(?)(=挑戦?)」できる組織、一人ひとりの多様な価値を求め・見出し・活かす組織になれないのかについて考えました。