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2022.11.11

[レポート] 大人の学びなおし第4クール 第1回講義 (2022/11/8)

大人の学びなおし第4クールの第1回講義は、東京大学大学院経済学研究科・経済学部 柳川 範之 教授を講師に迎え、『Unlearn(アンラーン)人生100年時代の新しい「学び」』(領域:経済学)をテーマとして講演いただいた。

◇講演要旨

今の時代の学びの一番大事なところは、通常合わない人や見ないものに接して新しい刺激を受け、そこから色々な気づきや思いが膨らんでいくことが求められていく時代だと考えられる。
政策の話も関わり、リカレントやリスキリングは話題に上りやすく、デジタルスキルが無いと生き残れないのではという点が目に入りがちだが、全員がプログラマーになる必要はなく、新しい気づきを皆がどこまで得られるかが最も重要なことである。
日本の学校教育はあまりにも同質的な人々が同じものだけを見て同じものだけを学んでおり、新しい刺激が入ってこない。このことによるマイナスは大きく、しかも社会においても同じ。
これを打破するのが大人の学びの第一歩。
ここの参加者はその一歩を踏み出しており、ぜひ広げていってほしい。

法律や制度によってまだできないことがあるとはいえ、
大きな技術トレンドの流れでは様々な働き方ができるように変化している。
この大きな変化に乗れるか否かは個人の心構え次第。多くの人はいきなり大きなジャンプはできないが、そういう時代が来ると心を構えているだけで違う。霧が晴れていない中で無謀に走り出すようなギャンブルは成功ではなく、大切なことは霧が晴れたらすぐに動けるようスタンバイしておくことである。寝転んでいたらすぐに走り出せない。この差が大きい。

人生100年時代、寿命が長くなれば当然生きている間にパラダイムシフトが起きる。
子どもの世代、孫の世代が対応してくれれば良いとはならなくなった。
共著の元アスリートは必ずセカンドキャリアを考えなければならないが、誰にでもセカンドキャリアやサードキャリアがある時代になっている。

企業と個人の関係が変わってくるなかで、求められるスキルアップとは何か、大人の能力開発とは何か、インプット以上に大切なアンラーンとは何か?長いスパンで活躍し続けるための重要なステップをご解説いただき、人生100年時代を前向きに捉え、新しいことに目を向け、人生を2度3度楽しむ方法について考えた。

 

 

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